愛猫のペットロス、克服するために行ったことと体験談

前回記事ペットの危篤もしもの時の為に信頼できる病院を探しておかないと後悔するとペットロス、想像以上につらく悲しい体験の続編になります。

猫ちゃんが天国へ行った次の日の朝は、なんだかいつもと違って、以外にもすがすがしい朝な気がしました。生活に大きな変化があったから、それを乗りこえようとして、無意識に頑張っていたからかもしれません。

私が朝起きたら、ご飯ちうだい！っと足にスリスリしてきたかわいい猫ちゃんはもういません。でも涙はでません。以外と大丈夫なもんなんだなと、この時は思っていました。

しかし仕事から帰ってきて夜になると、一気に耐えられなくなりました。猫ちゃんのお気に入りの椅子、お気に入りの棚、最後に血を吐いて倒れた場所。。涙が止まらず、号泣でした。猫ちゃんの名前を呼んでは、また涙を流していました。

どんなに名前を呼んだって、どんなに想っても帰ってくることはなくて、二度と会えなくて、それが私をひたすら苦しめました。あぁ、ペットロスはこんなにつらいのかと。。

猫はきまぐれで我がままだと世間では言われていて、それもたしかに当たっているけれど、きちんと人間の心や様子も理解しています。つらいときは傍にいてくれて、様子がおかしいときは心配してニャーニャー言ってきます。

そうやって猫ちゃんと過ごしてきた15年間。間の数年は家をでていたのであまり会えていませんが、高校生時代から一緒にいたので、思い出はいっぱいです。

ふと台所にある菓子パンを見ると、あぁ、これを買ったときは猫ちゃん生きていたのに、今はもういない。。そう思うだけでも涙が溢れました。

猫ちゃんが倒れた日の朝は猫ちゃんは元気でした。猫ちゃんが大好きな私の母親と一緒に楽しそうに遊んでいました。

なのに・・・

毎日朝は大丈夫だけれど、夜になると号泣する日が続きました。

ずっとずっと、幽霊でもいいからまた会いたいと思っていました。

もう一度会いたいと。

そんな私に奇跡が起こりました。

ある夜、寝ていると、足元にフワっとする感触がありました。生々しいリアルな感触です。と、同時にそれが猫ちゃんであると確信しました。

猫ちゃんは私の足元から対角線上に私をまたいで、顔の横を通って去っていきました。

やっぱり、猫ちゃんでした。

猫ちゃんは死んでしまったと認識していながらも、リアルな感触と目の前を通っていく姿をみて、安心してしまいました。

それ以来、不思議と次の日から夜になると始まる号泣が収まりました。

「もう一度会いたい」という想いが満たされたからかもしれません。

そして、もう一度会いにきてくれたから、もう泣いたらいけないと思いました。

今でも、思い出して涙がでることがありますが、この奇跡の体験で、私はペットロスを克服できた気がします。

わたしはこういう体験をすることができましたが、このほかにも、ペットロスを克服、乗り越えれた以下の要因もあります。

• 家族も一緒に悲しんでくれた。（悲しみを分け合えた）また、思い出話ができた。
• つらい気持ちを理解してくれて、いつでも話を聞いてくれる友達がいた。
• ネットで同じ体験談を読んで、自分だけじゃない、みんなも耐えているんだと思った。
• 時間の経過がつらい気持ちを和らげてくれた。

結局は、たくさん話を聞いてもらうことと、時間が解決してくれるのかもしれないと思います。私は話を聞いてもらえる環境にいたので、恵まれていたと思います。

猫ちゃんは長く生きたので、いつか死んでしまうことも意識していました。それでもこんなにつらいのです。よく、ペットは飼い主を悲しませるために来たんじゃないとは言いますが、楽しかった思い出を覆うかのように、いなくなったときの悲しみはつらかったです。

でも無理に克服しようとは思いませんでした。そもそも、そんなことは無理だったと思います。でも時間が絶対に解決してくれます。そして、つらい気持ちは口に出していいんです。そして、泣きたいだけ泣いていいのです。私も我慢しませんでした。

奇跡の体験、それは強い願望が”夢”として現れたものでしょう。でも私は”夢”だと割り切りたくはなくて、心の中でその体験を大切にしています。