ペットロス、想像以上につらく悲しい体験

前回記事ペットの危篤もしもの時の為に信頼できる病院を探しておかないと後悔するの続編になります。

猫ちゃんが亡くなって、今夜火葬するからと、妹から仕事中に連絡がありました。帰宅すると、家族みんながしんみりとしていて、まるでお葬式のような雰囲気でした。

そっか、今からお葬式なんだと思いました。箱の中にピンクのタオルで包まれた猫ちゃんが、まるで眠っているかのように硬くなっていました。いつもはこのポーズで呼吸してスヤスヤ眠っていたのに。。

しばらくして、ペット火葬の担当の方が家へやってきて、火葬場まで車でついていくことになりました。市街地なのにポツリとある山奥の様な場所。

色々火葬について説明されました。そして最後に、お別れの時間をくれました。猫ちゃんが大好きだったかつおぶしも一緒に箱に入っています。お別れをした後、直ぐ傍の火葬場へ運ばれました。

そして、火葬用の炉に入れられて、蓋が閉められ、一瞬で猫ちゃんは炎につつまれました。

その瞬間に母が顔をそむけ部屋をでていきました。

私もその炎にすごくゾっとしました。命が尽きて亡くなったのが１回目の”死”、そして今が体が無くなる２回目の”死”。もちろんもう猫ちゃんはもうこの世にいないけれど、猫ちゃんがいなくなった現実をつきつけられる様でした。あぁ、２回も”死”を意識するのかと思いました。

火葬が終わるまでの間、みんなで猫ちゃんとの思い出話をしていました。火葬が始まって涙がでてしまったけれど、火葬が終わる頃には涙は止まっていました。火葬が終わるまでの約1時間の間に、色々話したりして平常心に戻れた気がしました。

火葬が終わって、最初に妹が火葬の部屋に入って、火葬後の猫ちゃんに対面しました。なぜか私もこの直前まで想像できていませんでした。当たり前のことなのに。。猫ちゃんが骨になっているということを。。

妹は部屋に入って猫ちゃんを見た瞬間、後ろにいた私に振り向き、くしゃくしゃの顔で、「こんなんなってる。。」と涙を流しながら言いました。

私も骨になった猫ちゃんの姿を見て、涙が止まりませんでした。

火葬担当の方が骨の部位を説明してくれました。私は妹と一緒にお箸で骨を骨壷に入れていきました。病気のある部分は少し緑がかって残るとのこと。猫ちゃんにもその部位がありました。

大きな目をしていな猫ちゃん。頭蓋骨にも眼球分大きな穴があいています。しみじみ骨を眺めながら、もう猫ちゃんに一生会うことはできないんだと思うとやはりつらく悲しすぎました。１５年も家族同様に過ごしてきて、たくさんの思い出があるのに。。思い出がたくさんあるからつらいのです。

猫ちゃんが亡くなる瞬間に、妹と母親が立ち会っていました。

その日もいつもの優しい先生がいる病院へ連れて行きました。朝は父親もいました。病院へ行くまでの間に猫ちゃんが、父親の膝にヨタヨタと乗ってきたそうです。猫ちゃんはそこを離れたくなかったようで、妹が病院に連れて行こうとすると抵抗してきたそうです。

妹は亡くなってしまうのなら、あの時無理に病院に連れて行かなければよかったと行っていました。

きっと亡くなってしまったら、いろんなところの選択肢で後悔してしまうんだと思います。どれが正解かもわからなくて、どれを選択してもきっと一緒なんだろうとって思います。猫ちゃんが私達がこの世からいなくなるまで元気でいてくれない限り。だけど、最後に猫ちゃんが一人ぼっちになるほうがかわいそうで、こうやってみんなで見守りながらあの世へ行ってくれて、今までの時間を幸せだと感じてくれていたら、私達は幸せです。

猫ちゃんが病院から帰ってきてし、ばらくして様子がおかしくなって、あぁもうダメなんだと思って、妹が抱きかかえて、そして最後は猫ちゃんが大好きだった母親に抱かれながら、息をひきとったそうです。

最後に「ニャー」と鳴いたそうです。